クラミジアの種類・特徴、マイコプラズマ
クラミジア
クラミジアは、グラム陰性を示す。また、生きている細胞の中でのみ増殖ができる偏性細胞内寄生菌である。クラミジアの培養は、鳥の卵や培養細胞を使用することで可能となる。
クラミジアは自分でエネルギーをつくることができない。そのため、宿主の細胞からエネルギーを補給する。また、自然の環境にいるトリや哺乳類などの動物の細胞には、クラミジアが存在している。
クラミジアには、基本小体と網様体の2つの形態をもっている。細胞の外に存在するクラミジアは、基本小体という形態になっている。基本小体の状態では、感染性を示すが増殖を行わない。
一方、細胞の中に存在するクラミジアは、網様体という形態になっている。網様体の状態では、感染性を示さないが増殖を行う。
クラミジアのうち、人に対して病原性を示すものとして、クラミジア・トラコマチス、クラミジア・シッタシ(オウム病クラミジア)、クラミジア・ニューモニエ(肺炎クラミジア)が存在する。
クラミジア・トラコマチス
クラミジア・トラコマチスの病原性
クラミジア・トラコマチスは、人から人に感染する細菌であり、性行為などによって感染する。この菌の感染を起こした場合、鼠径リンパ肉芽腫症や非淋菌性尿道炎などの性感染症などが引き起こされる。
クラミジア・トラコマチスに対する治療法
クラミジア・トラコマチスに対する治療法として、抗生物質の投与があげられる。
クラミジア・シッタシ(オウム病クラミジア)
クラミジア・シッタシの病原性
クラミジア・シッタシは、さまざまな鳥類に感染している。また、感染した鳥類の糞に混じって排出される。その糞を吸い込んでしまった場合に感染を起こす。
クラミジア・シッタシに感染した場合、肺炎を中心として、体中に感染する。また、この細菌によって起こる感染症は人獣共通感染症であり、人以外の動物にも引き起こされる。
クラミジア・シッタシに対する治療法
クラミジア・シッタシに対する治療法として、抗生物質の投与があげられる。
クラミジア・ニューモニエ(肺炎クラミジア)
クラミジア・ニューモニエの病原性
クラミジア・ニューモニエは、人を宿主としている細菌である。気道を通して、この菌の感染が拡大する。この菌に感染した場合、肺炎などの呼吸器感染症が引き起こされる。
クラミジア・ニューモニエに対する治療法
クラミジア・ニューモニエに対する治療法として、抗生物質の投与があげられる。
マイコプラズマ
マイコプラズマには細胞壁がない。この細菌の培養には、専用の特別な培地が必要となっている。抵抗性はあまり示さず、熱や低い浸透圧に弱い。
マイコプラズマの病原性
マイコプラズマのうち、人に病原性を示すのもには肺炎マイコプラズマが存在する。肺炎マイコプラズマは、飛沫感染によって、人から人へと感染する。
肺炎マイコプラズマに感染した場合、原発性異型肺炎という疾患が引き起こされる。
マイコプラズマに対する治療法
マイコプラズマに対する治療法としては、抗生物質の投与があげられる。