糖質を制限するダイエットでは、エネルギー不足にも気を付ける

糖質を制限するダイエットを行う場合、人によっては、糖質をカットする一方で、タンパク質や脂質を摂る量はそのままの方もいます。

 

もともと、タンパク質と脂質を多く摂っている方であれば、とくに問題ありません。しかし、もともとタンパク質や脂質を摂る量が少ない場合には、もしかしたらエネルギー不足を起こしてしまうかもしれません。

 

糖質制限では、糖質に代わって脂質が主なエネルギー源になる

糖質を制限する前の「糖質を中心とした食生活」を送っていた頃は、食事で摂った糖質が、そのまま体の主なエネルギーとなっています。

 

そして、糖質を制限する食事に切り替える場合、糖質に代わって脂質が主なエネルギーとして使われるようになるのです。そのため、糖質を制限する前の食生活で、脂質を摂る量が少ない方の場合、最初の頃は、以前よりも脂質を多めに摂るのがいいでしょう。

 

「せっかく糖質をカットしてカロリーを抑えたのに、その分糖質よりもカロリーの高い脂質を摂ったら太るんじゃない?」と思う方がいるかもしれません。結論からいいますと、よほど多い量の脂質を摂らない限り、脂質を摂って体が太る方向に向かうことはありえません。

 

糖質を制限する食生活であれば、体に脂肪を蓄える働きをもつインスリンというホルモンの分泌が少なくなります。その結果、体につく脂肪も少なくなるのです。

 

また、糖質を制限する食生活であれば、糖質を制限する前に比べて、体についた脂肪がエネルギーとして使われやすくなります。そのため、体に脂肪がたまりにくくなるわけです。

 

こうした理由から、糖質を制限する食生活に切り替えてから、エネルギー不足を起こしてしまう場合であれば、脂質を摂る量を適度に増やすことを考えてみてください。

 

体の材料となるタンパク質をしっかりと補う

糖質を制限する食生活に切り替えてからは、脂質だけでなく、タンパク質もしっかりと摂ることが大切です。タンパク質は、筋肉などをつくるための材料になります。

 

そして、糖質制限をするしないに限らず、筋肉を構成するタンパク質が代謝され、その一部が消費されています。

 

もしタンパク質が十分に摂れていないと、糖質を摂る摂らないに関わらず、筋肉を構成するタンパク質が徐々に減っていってしまいます。そして、太りやすい体になってしまうのです。

 

このような状態を避けるためにも、タンパク質は十分に摂るように心がけていただきたいと思います。