エネルギーを消費しやすい体を作り、ダイエットを成功させる

 

ダイエットにおいて重要視されている要素の1つとして、「運動」が挙げられます。ダイエットに運動を上手に取り入れることにより、体内の余分なエネルギーを消費することができます。

 

ただ実際のところ、「ダイエットを成功させたい」という意思はあっても、肥満に悩む多くの人は「運動を取り入れるのはつらい」と感じてしまいます。また、運動をする気持ちがあったとしても、「忙しくて続けられない」という方もいます。

 

このとき、そのままダイエットに取り組むことをあきらめてしまった場合、いつまで経ってもお腹をひっこめることはできません。そして、このような悩みを抱えている方に限らず、ダイエットを成功に導くためには、体を自然に痩せていく方向に向かわせることが大切です。

 

ただ、そのような体を作るためには、私たち人間が消費するエネルギーについて理解しておく必要があります。そうしたうえで適切な行動をとることで、実際に痩せやすい体を手に入れられるようになります。

 

そこで今回は、「私たち人間が消費するエネルギー」と「体を自動的に痩せさせるようにする方法」について、それぞれ解説していきます。

 

人の体が消費するエネルギーの種類

 

私たち人間の体は、生命の維持や体を動かすためなどにより、日常的にエネルギーを消費しています。人の体が消費するエネルギーのうち主なものとして、以下の3種類が挙げられます。

 

・基礎代謝
・食事代謝
・活動代謝

 

これらのうち基礎代謝は、生命を維持するために消費されているエネルギーです。より詳しくいうと、脳や内臓などを活動させるために使われています。そして基礎代謝は、何も動いていない状態であっても、生きているだけで自動的に消費されていきます。

 

また食事代謝は、食事を摂ることで消費するエネルギーのことを指します。より詳しくいうと、食事などで体内に摂りいれた食べ物を消化・分解し、其れに含まれる栄養を吸収するときに消費するエネルギーが、食事代謝になります。

 

活動代謝は、体を動かしたときに消費するエネルギーを指します。例えば、歩いているときや重い荷物を持っているときなどで消費するエネルギーになります。

 

さらにいうと、主婦(主夫)の方が家事を行っているときや、会社員の方が通勤しているときなどでの消費エネルギーも活動代謝に該当します。

 

また、これら3種類の消費エネルギーのうち、最も大きな割合を占めているのは基礎代謝です。基礎代謝は、人間の消費エネルギー全体の約70%を占めています。

 

その一方で、食事代謝が占める割合は約10%、活動代謝が占める割合は約20%となっています。これらのことから、ダイエットをできるだけ早く成功させたい場合、基礎代謝を上げる努力をすれば良いことが分かります。

 

既に述べたように、基礎代謝は何もしていなくても自動的に消費されるエネルギーです。そのため、基礎代謝を高めることで、動いていなくても勝手にエネルギーを使う痩せやすい体になることができます。

 

基礎代謝を上げてダイエットを成功させるために重要なポイント

 

基礎代謝は脳や内臓のほか、筋肉、脂肪などの器官でも消費されています。そして、それぞれの器官ごとの「基礎代謝によって消耗するエネルギーの割合」を一覧にしたものが以下になります。

 

・脳:約20%
・内臓:約38%
・筋肉:約22%
・脂肪:約4%
・その他の器官:約16%

 

このことから分かるように、基礎代謝によって消費するエネルギーが最も多いのは内臓です。

 

また内臓での基礎代謝は、内臓の機能を高めて活動的にすることで増やすことができます。そのため、内臓における基礎代謝の量を増加させることで、ダイエットの成功に近づけるようになります。

 

例えば、食べたものの消化・吸収を行うための臓器として、胃と腸が挙げられます。食事などで摂ったものが胃や腸の中に入った場合、胃腸はぜん動運動という動作を自動的に行います。

 

この運動によって、胃腸に入り込んだものが下の方へと移動していきます。そしてこのとき、当然ながら体内のエネルギーが消費されます。

 

さらに、胃腸のぜん動運動などのように、内臓が運動をするときには、内臓に溜まった脂肪(内臓脂肪)がエネルギーとして使われやすいです。そのため、胃腸を健康な状態にし、ぜん動運動などの動作を活発に行えるようにすることで、余分な内臓脂肪を減らしていくことができます。

 

それでは、胃腸などの内臓を活動的にし、エネルギーの消費量を増やしたい場合、具体的にどのようなことを行えばよいのでしょうか。

 

内臓の基礎代謝を高める具体的な方法とは

 

先ほど述べた通り、内臓の基礎代謝を上げるためには、内臓を健康な状態にしてより活発に動けるようにすることが大切です。そのために有効な方法として、「野菜・海藻・大豆食品・キノコ類を積極的に摂取すること」が挙げられます。

 

これらの食品には、食物繊維という成分が豊富に含まれています。食物繊維を体内に摂りいれることで、胃腸が行うぜん動運動などの「内臓の運動」を活性化させることができます。その結果、何もしていなくても消費されるエネルギーの量が増え、体を痩せやすい状態にすることができます。

 

さらに、野菜や海藻などの食物繊維を含む食品を食べておくことで、その後に摂った食品の栄養が必要以上に吸収されるのを抑えることができます。

 

そのため、野菜のサラダやみそ汁などの食物繊維を多く含む食品を食事の最初に摂るように習慣づければ、以前と同じ食事内容でも太りにくくなります。

 

このように、人の体が消費するエネルギーのうち、最も多くの割合を占めているのは基礎代謝です。そして、基礎代謝を高めるための一番の方法は、内臓の健康状態を高めて、より活動的にすることです。

 

そのためには、野菜や海藻などの食物繊維を多く含む食品をしっかりと摂ることが大切です。これによって、胃腸などの臓器が活発に動くようになり、より多くのエネルギーを消費できるようになります。

 

私(管理人)の例をいいますと、朝食では納豆と、野菜や海藻、キノコなどを使ったみそ汁を摂るようにしています。このとき、急用などで朝食を摂る時間が少ない場合は、インスタントのみそ汁に乾燥わかめを多めに入れて食べています。

 

また、昼食は仕事中に食べるため、思うように食物繊維が摂れていませんが、夕食では野菜の炒め物やサラダなどを食べるようにしています。これら以外にも、食物繊維を多く含む食品として、以下のようなものが挙げられます。

 

・もずく酢
・キムチ
・こんにゃく
・切り干し大根
・春雨
・おから

 

食物繊維を含む野菜などの摂取によって内臓の機能を高め、健康を維持しながらダイエットを成功させましょう。