血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)、脈圧、血圧の計算式
こちらのページでは、「血圧(収縮期血圧、拡張期血圧)」「脈圧」「血圧の計算式」について、それぞれ解説していく。
血圧
心臓から血液が拍出されると、その血液の分の圧力が血管にかかる。これを血圧という。血圧の単位は、mmHg(ミリ水銀柱)である。動脈血圧のことを、一般的には血圧としている。
血圧は、血管壁に対して、たえず作用し続けている。そのため、動脈に小さな穴の傷が開いた場合、その傷口から次々と血液がふき出す。
心周期中に、血圧は変動を続けている。収縮期では血圧がより高くなり、拡張期にはより低くなる。そのため、拡張期よりも収縮期の方が、血液がより高くふき出す。
動脈に穴が開くと、血液は心拍動に合わせてふき上がる。しかし、静脈や毛細血管は、圧が弱くて拍動がない。そのため、血液は決まった速さで少しずつにじみ出る。
●血液の循環と血圧の維持
血液の循環を続けさせるためには、一定の血圧を維持しなければならない。これ以外にも、一定の血圧を必要とする働きとして、以下のものがある。
- 腎臓にある毛細血管の集まりを糸球体という。この糸球体が行う濾過(ろか)によって、尿をつくる
- 毛細血管壁が行う濾過によって、間質液をつくる
収縮期血圧(最大血圧)、拡張期血圧(最低血圧)
血圧は、収縮期血圧(最大血圧)と拡張期血圧(最低血圧)に分けられる。
健康な人の正常な収縮期血圧と拡張期血圧は、その人の年齢が15~30歳である場合に、それぞれ以下のようになる。
- ・収縮期血圧(最高血圧) … 110~120mmHg
- ・拡張期血圧(最低血圧) … 70~80mmHg
また、血管に穴が開いたときにふき出す血液の高さは、収縮期血圧が120mmHgの場合だと、120mmに水銀の比重である13.5を掛けて(120mmHg×13.5)、1.620mmとなる。
脈圧
収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)との差を脈圧という。脈圧は、以下の式で求めることができる。
- 脈圧=収縮期血圧-拡張期血圧
また、40~50mmHgが、脈圧の基準値となっている。
平均血圧
1心周期あたりの血圧の平均のことを、平均血圧という。血圧の大きさの比較をより単純にする方法として、平均血圧を求めることがあげられる。
平均血圧は、以下の式を使うことで、おおよその値を求めることができる。
- 平均血圧≒拡張期血圧+(脈圧÷3)
もし、収縮期血圧が110mmHg、拡張期血圧が70mmHgの場合、脈圧は40mmHg、平均血圧は約83.3mmHgとなる。
血圧の値
血圧の値は、以下の式で求めることができる。
- 血圧=1回拍出量×末梢血管抵抗
大血管がもつ血管壁の弾性と1回拍出量は、それぞれ収縮期血圧を決める因子の主となるものである。また、末梢血管抵抗は、拡張期血圧を決める因子の主となるものである。
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