食事の回数を増やすことで、ダイエットに成功して痩せるのか

ダイエット中のなかには、食事の回数を減らして痩せる方法があります。この食事方法は、胃腸を休めるのに有効なものです。

 

ただし、食事の回数を減らす食事方法に挑戦した場合、人によっては強い食欲を感じてしまうようになります。そして、食事を我慢し続けることによって、自分自身の食べたいという欲求が強くなりすぎ、食べすぎを起こしてしまう恐れがあります。

 

このことから、食事回数を減らすのは、胃腸を休ませたいなどの何かしらの理由がない限り、基本的にはおすすめできません。それでは、食事の量や内容はそのままにして食事の回数だけを増やした場合、体にどのような変化が起こるのでしょうか。

 

食事回数だけを増やすことで起こる変化

食事の回数だけを増やした場合、食事の際に消費するカロリーの合計も増えます。実際に食事を摂る場合、食事という行為自体でカロリーを消費します。つまり、食事を行うたびに、食事によるカロリーの消費が起こるわけです。

 

また、食事回数を増やすことで、脳は「いつも短い間隔で食べ物が送られてくるから、脂肪を蓄える必要はほとんどないな」と判断します。そのため、食事回数が少ないときに比べて、食べたものが脂肪として蓄えられにくくなります。

 

このように、食事回数を増やすだけで、同じ内容で同じ量の食事を摂ったのに、太りやすくなったりやせやすくなったりするのです。食事回数を減らすダイエットをされている方であれば、同じ食事の量のまま、食事の回数を増やすことを検討してみてください。

 

また、現在よりも食事回数を増やす際には、以下の点に気をつけてください。

 

食事の量を増やさないように注意する

食事の回数が増えて、食事の量も増えたのでは、当然、体重は増えてしまいます。そのため、食事の量には、十分に注意する必要があります。

 

食べる回数を増やすことで、食事そのものを長く我慢する必要はなくなります。しかし、食べる回数を増やす分だけ、1回あたりに食べる量はしっかりと調整しなければいけません。

 

例えば、1日あたり1600キロカロリーを摂っており、食事の回数を5回にするのであれば、1回あたりの食事のカロリーを320キロカロリーに調整します。

 

もしくは、朝食で300キロカロリー、朝食と昼食の間に100キロカロリー、昼食に600キロカロリー、昼食と夕食の間に200キロカロリー、夕食に400キロカロリー摂るようにするのもいいです。

 

摂取カロリーの分け方には、とくに決まりがありません。そのため、自分で実際に食事の量を調整してみて、「自分に合った分け方」を探してみることが大切です。

 

もし、食事の回数を増やすことに対して、「胃腸に負担がかかるのではないか」という心配がある場合、食事回数を増やす代わりに食べる量を減らすことを考えてみてください。

 

この場合であれば、胃腸に対する負担をさらに少なくすることができます。さらに、体に余分な栄養が残りづらくなり、体が痩せる方向に向かうようになります。