おからダイエットで簡単に痩せる方法とその効果
大豆でできている食品の1つに、「おから」があります。そして、おからを摂りいれて行うダイエット法として「おからダイエット」というものが挙げられます。
おからダイエットに取り組む際には、正しい方法で行うことが重要です。そうすることで、安全かつ健康的におからダイエットを進められるようになります。
そこで今回は、「おからダイエットで簡単に痩せる方法とその効果」とそれに関係する内容について、それぞれ解説していきます。
もくじ
1.おからダイエットとはどのようなダイエット法か
1-1.そもそも、おからとはどのような食べ物なのか
2.おからダイエットの効果とは
2-1.満腹感によって食事の量を減らしやすくなる
2-2.便秘を解消できる
2-3.脂肪や糖質の吸収が抑えられる
2-4.脂肪が分解されやすくなる
2-5.筋肉の機能を高めることができる
2-6.美肌効果が得られる
3.おからダイエットの方法とは
3-1.おからを使った料理を作って食べる
3-2.他の食品におからを混ぜて摂っても良い
3-3.おからの摂取量の目安とは
3-4.おからは冷凍保存できる
4.おからダイエットでの注意点
4-1.おからの食べ過ぎに気を付ける
4-2.生のおからは賞味期限が短い
おからダイエットとはどのようなダイエット法か
おからダイエットとは、「普段の食生活におからを摂り入れて痩せることを目指すダイエット法」となっています。それでは、そもそもおからとはどのような食品なのでしょうか。
そもそも、おからとはどのような食べ物なのか
冒頭でも述べた通り、おからは大豆を材料としている食品です。そしておからは、豆腐を作る際に得られるものでもあります。
豆腐を作る際には、大豆を煮てすりつぶします。次に、そこから豆乳を絞り出し、にがりを混ぜて豆腐に仕上げます。そして、豆乳を絞り出した後の大豆の残りかすがおからです。
ただ、大豆の残りかすとはいっても、おからは健康やダイエットに良い成分を多く含む食品です。さらに、おからは100グラムあたり110キロカロリーほどであり、低カロリーの食品でもあります。
そのため、おからを摂りいれて行うおからダイエットに取り組むことで、食事でのカロリーを抑えながら健康的に痩せていけるようになります。
おからダイエットの効果とは
先ほど述べた通り、おからは健康やダイエットに有効な成分を数多く含んでいます。そして、おからダイエットに取り組むことで、以下のような効果を得ることができます。
満腹感によって食事の量を減らしやすくなる
おからには、「不溶性食物繊維(水に溶けにくい性質をもつ食物繊維)」が多く含まれています。不溶性食物繊維には、「水を吸収することで大きく膨らむ」という特徴があります。
不溶性食物繊維が水分を吸収して膨らむと、その分だけ食事での満腹感を覚えやすくなります。これによって、我慢せずに食事の量を減らせるようになり、健康的に痩せていくことができます。
便秘を解消できる
おからに多く含まれる不溶性食物繊維には、「便の量を多くして便通を促す作用」もあります。
そのため、おからダイエットに取り組んでおからを食べるようにすることで、便通をより良くすることができます。その結果、便秘を解消していくことができます。
脂肪や糖質の吸収が抑えられる
おからに含まれる成分の1つとして、「サポニン」というものがあります。サポニンには、体内の余分な脂肪や糖質の吸収を抑える働きがあります。
さらに、先ほど紹介した不溶性食物線維にも、「腸内での余分な脂肪や糖質の吸収を抑える作用」があります。
これらの働きや作用により、脂肪や糖質の吸収量を減らすことができます。その結果、体に脂肪が付きにくくなり、体を痩せさせていくことができます。
脂肪が分解されやすくなる
おからに含まれる成分の1つに、「レシチン」と呼ばれるものがあります。レシチンは、「血管や肝臓などに存在する脂肪を分解する作用」をもっています。
そのため、レシチンを含むおからを食べるようにすることで、血管や肝臓の中にある脂肪を分解していくことができます。これにより、体に脂肪が付きにくい状態になることができます。
また、レシチンによって肝臓の脂肪が分解されることで、脂肪肝(肝臓に脂肪が蓄積した状態)を避けられるようになります。
脂肪肝は、放置すると肝硬変(肝臓が硬くなって機能しなくなる病気)や肝臓がんなどの病気に発展する恐れがあります。
そのため、おからに含まれるレシチンで脂肪肝を予防することで、これらの肝臓に関する危険な病気から身を守れるようになります。
筋肉の機能を高めることができる
おからには、「タンパク質(大豆タンパク質)」が多く含まれています。タンパク質は、内臓や筋肉などの材料となる成分です。
筋肉は、何も動いていない状態であっても、体の中のエネルギーを消費し続けています。そして、おからを食べてタンパク質を補うことで、筋肉の機能を高めることができます。これにより、筋肉によって消費されるエネルギーの量を増やすことができます。
その結果、普段からたくさんのエネルギーを消費し続ける痩せやすい体を作れるようになります。
美肌効果が得られる
おからに含まれる成分の1つとして、「イソフラボン(大豆イソフラボン)」というものがあります。
大豆イソフラボンは、「シミや肌荒れなどの肌トラブルを予防する作用」をもっています。そのため、イソフラボンを含むおからを摂るようにすることで、肌をより美しくしていくことができます。
おからダイエットの方法とは
それでは、おからダイエットを行う場合、どのような方法で取り組めば良いのでしょうか。こちらの項目では、おからダイエットの方法について述べていきます。
おからを使った料理を作って食べる
おからダイエットで最も基本となる方法は、「おからを使った料理を実際に作って食べるようにすること」です。
具体的な食品としては、おからと野菜などを混ぜて作る「卯の花」が挙げられます。そのほかにも、ハンバーグのつなぎとしておからを加えるのも良いです。
このような形で、自分にとって作りやすいおから料理を選び、普段の食生活に摂り入れるようにしましょう。そうすることで、おからダイエットを気軽に続けていけるようになります。
他の食品におからを混ぜて摂っても良い
料理が苦手な方や手間をかけたくない方であれば、粉状(パウダー状)のおからを普段の食事に混ぜて摂っても良いです。
例えば、インスタントのスープやみそ汁に加えて食べても良いですし、レトルトのカレーやシチューなどに入れて摂っても問題ありません。
このような方法であれば、料理をしなくてもおからダイエットに取り組むことができます。これにより、誰でも気軽におからダイエットを継続できるようになります。
おからの摂取量の目安とは
おからダイエットに取り組む場合、1日あたり約50グラムを目安としておからを摂るようにします。その理由は、このくらいの量を目安としておからを食べ続けることで、おからがもつ「健康やダイエットに役立つ効果」を十分に得られるようになるからです。
また、この目安よりもはるかに多い量のおからを食べ続けていた場合、食物繊維の過剰摂取となる可能性があります。この場合、下痢などの症状が表れる恐れがあります。
逆に、この目安に全く届かない量のおからを食べ続けていた場合、おからがもつダイエット効果を十分に得られない可能性が高いです。
そのため、おからダイエットに取り組む場合には、1日当たり約50グラムを目安としておからを摂るように心がけましょう。
おからは冷凍保存できる
おからを大きく分けると、「生のおから」と「乾燥したおから」の2種類に分類できます。これらのうち、生のおからは比較的に簡単に手に入れやすいです。
ただ、生のおからは数日間くらいしか日持ちしません。そして、生のおからを日持ちさせる方法として、「水分を飛ばしてから冷凍保存すること」が挙げられます。
生のおからをフライパンで乾煎りしたり、電子レンジで加熱したりすることで、おからが含んでいる水分を飛ばすことができます。その後、冷ましたおからをラップなどで小分けにして冷凍保存することで、おからの賞味期限を数ヶ月単位まで延ばすことができます。
また、一度冷凍したおからを解凍する場合、自然解凍するのは避けるようにしましょう。なぜなら、凍らせたおからを自然解凍すると、そのおからに残っている水分によっておからがべたついてしまうからです。
この場合、おからの食感が落ちることで、おから料理がおいしくなくなってしまう恐れがあります。このことは、おからダイエットを続けにくくしてしまう原因となります。
そのため、一度凍らせたおからを食べる場合、フライパンで炒めたり電子レンジで加熱したりして解凍しましょう。この場合、おからの食感が悪くならず、料理に活用しやすくなります。
おからダイエットでの注意点
おからダイエットに取り組む場合、以下のようなポイントに気を付けることが大切です。そうすることで、おからダイエットを安全かつ効率的に進められ、痩せやすい体を作れるようになります。
おからの食べ過ぎに気を付ける
おからにはたくさんの食物繊維が含まれています。このことから、おからを食べ過ぎたとき、お腹が緩くなってしまう恐れがあります。場合によっては、下痢や腹痛などの症状が起こる危険性があります。
そのため、おからダイエットに取り組む場合には、1日当たり約50グラムを目安におからを摂るのが良いです。
生のおからは賞味期限が短い
既に述べた通り、生のおからは賞味期限が短いです。そのため、生のおからを買ったときは、なるべく早めに調理して食べきるようにすることが大切です。
また食べきれない場合には、「フライパンで乾煎りする」「電子レンジで温める」などして水分を飛ばしてから冷凍保存しましょう。そうすることで、おからの賞味期限を数ヶ月くらいまで長くすることができます。
ただ、一度冷凍したおからを解凍した場合、劣化が進行してしまいます。そのため、たくさんのおからを冷凍保存する場合には、小分けにしてそれぞれラップに包んだうえで冷凍することが重要です。
また、おからを小分けにして冷凍する際、「おからハンバーグの種の状態にする」などのような形で作り置きすると良いです。そうすることで、必要な分のおからを取り出した後、短い調理時間で料理を用意することができます。
これによって、おから料理の時間短縮となるうえに、調理の手間を省くことができます。このことにより、おからダイエットを続ける負担が少なくなり、おからダイエットを継続しやすくすることができます。
このように、おからダイエットの方法はシンプルであり、普段の食生活におからを摂りいれれば問題ありません。そして、おからダイエットを継続していくことで、健康的で痩せやすい体に近づけるようになります。