ダイエットでは炭水化物を抑え、少しずつ食品を摂ると痩せる

 

ダイエットを行うときに注意すべきものとして、そばやカレーライスなどの一品料理が挙げられます。このような料理を普段からよく食べている場合、炭水化物の過剰摂取を起こし、ダイエットに成功できなくなる恐れがあります。

 

その一方で、さまざまな食材を使った食品を少しずつ摂る場合、ダイエットに重要な成分を数多く摂取することができます。これにより、健康的にダイエットを成功できるようになります。

 

そこで今回は、「ダイエットにおいて、一品料理を避けることの重要性」と「複数の食品を少量ずつ食べることの大切さ」について、それぞれ解説していきます。

 

ダイエット中に一品料理を控えることの重要性

世の中に存在する食品の中には、「単独でも食事が完結する料理」が多く存在します。その具体例としては、うどんやカレーライス、ピザ、カツ丼などが挙げられます。

 

このような一品料理には、炭水化物(糖質)が数多く含まれています。さらに、これらの料理の場合、食品全体の成分の多くが、炭水化物によって占められています。

 

このことから、ラーメンなどの単独でも食事が完結する料理を食べることが多いと、栄養バランスが崩れるうえに炭水化物の摂りすぎを起こしてしまいます。

 

炭水化物を食事などで摂り入れた場合、それによって、血糖値(血液中の糖質の量)が急激に上昇します。すると、上がった血糖値を低下させるため、すい臓という臓器から「インスリン」というホルモンが放出されます。

 

インスリンには血糖値を低下させる働きがありますが、血液中の炭水化物を脂肪に変える働きももっています。

 

そのため、牛丼などのように炭水化物を多く含む一品料理を食べ続けていると、大量の炭水化物が脂肪に変換されて蓄積していくことになります。これでは、ダイエットを成功させるどころか、肥満体型に近づくことになってしまいます。

 

こうした事態を避けるためにも、ダイエット中は炭水化物を多く含む一品料理を極力食べないようにすることが重要です。

 

また一品料理の中には、中華丼や野菜入りタンメンなどのように、いろいろな野菜が使われている食品も存在します。このような料理を見ると、「さまざまな野菜が摂れるものだから、健康にいいのではないか」と思うかもしれません。

 

しかし、これらのようにいろいろな野菜を使った一品料理であっても、それに含まれる栄養のほとんどは炭水化物によって占められています。そのため、数種類の野菜を使った一品料理を選んで食べていたとしても、炭水化物の摂りすぎで肥満に近づいてしまいます。

 

このことから、さまざまな野菜が使われている食品であっても、一品料理はなるべく食べないようにすることが大切です。

 

一品料理は、空腹を満たすことに意識が向きがちである

一品料理で食事を済ませる場合、食事の開始から終わりまで同じ味だけを感じることになります。

 

例えば、ラーメンで食事を済ませる場合、食事の最初から最後までずっとラーメンを味わうことになります。これと同じように、牛丼だけで食事を終わらせる場合には、食べ始めてから食べ終わるまで牛丼の味だけを感じることになります。

 

この場合、次第に食べ物の味に飽きてしまい「食事を楽しむ」という感覚が薄れてきます。その一方で、「空腹を満たす」という目的に意識が向くようになります。これにより、食品を味わう気持ちが弱まり、食べ物をひたすら食べ進めてしまうようになります。

 

その結果、満腹感を覚えるまでに炭水化物を多く摂りすぎてしまうことになります。これでは、体が痩せるどころか肥満に向かうようになってしまいます。このことから、ダイエットを行っている場合には、一品だけで食事が完結する料理を避けることが重要です。

 

炭水化物を減らし、さまざまな食材を食事に摂り入れる

既に述べた通り、一品料理を食べていると、途中で「空腹を満たすこと」に意識が強く働くため、高確率で食べ過ぎを起こしていまいます。このような事態を避けるためには、一品料理を控え、いろいろな食品を少しずつ食べるようにするのが効果的です。

 

より具体的にいうと、炭水化物の摂取量を抑え、その分だけタンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維などの成分をしっかりと補う食生活に切り替えることが重要になります。

 

これらのうち、タンパク質は肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。そしてタンパク質を補うことで、私たちの体についている筋肉を強くすることができます。

 

また筋肉は、私たちが動いていないときであっても、自動的に脂肪などのエネルギーを消費し続けています。そして、タンパク質の摂取によって筋肉が強化された場合、筋肉はさらにたくさんのエネルギーを使うようになります。

 

そのため、肉や魚などを食べて筋肉を強化すれば、より多くの脂肪を自動的に燃焼できる痩せやすい体に変われるようになります。

 

その一方で、ビタミンやミネラル、食物繊維といった成分は、野菜や海藻、キノコ類、豆類などの植物性食品に多く含まれています。これらのうち、ビタミンやミネラルは健康の維持に欠かせないものであり、不足すると体調不良を起こしやすくなってしまいます。

 

また、食物繊維を摂ることで、胃腸の機能を高め、それらの活動を活性化させることができます。これにより、体に溜まった脂肪をより多く燃焼させることができるようになります。

 

さらに、食事の最初に食物繊維を摂り入れることで、その後に食べたものに含まれる糖質を吸収されにくくすることができます。これにより、食事による脂肪の蓄積をより少なくすることができます。

 

これらのことから、ダイエットを成功させるためには、肉や魚などの動物性食品と野菜や海藻などの植物性食品を中心に食事を摂ることが重要です。

 

複数の食品を用意するときのポイント

一品料理を避け、その代わりにいろいろな食品を用意しようとすると、人によっては「食材を調理するのが大変で、とても用意できそうにない」と考えてしまうかもしれません。そのほかにも、料理ができない人や料理をしたくない人もいるでしょう。

 

このような場合には、料理で食品を用意するのではなく、コンビニやスーパーなどで食品を買って用意するようにしましょう。

 

例えば、肉や魚を調理するのが大変なのであれば、焼き鳥やサバの缶詰をコンビニなどで買ってきて食卓に加えるようにします。また、野菜や海藻を使った料理であれば、スーパーなどで野菜炒めや海藻サラダを購入しても問題ありません。

 

コンビニやスーパーなどで手に入るおかずには、そのほかにも以下のようなものが挙げられます。

 

動物性食品

・さんまの缶詰
・ゆで卵
・一口サイズのチーズ
・鶏もも肉のから揚げ

 

植物性食品

・インスタントのみそ汁
・キノコの炒め物
・野菜の煮物
・納豆
・漬け物

 

これらの食品を活用すれば、料理が苦手な人や忙しい人であっても、複数の食品を手軽に用意できます。そして、これらを中心とした食生活を続けることで、脂肪がつきにくい痩せやすい体を作れるようになります。

 

このように、ダイエット中はカレーライスなどのように、「一品だけで食事が完結する食品」を控えることが大切です。そして、肉や魚、野菜、海藻などのさまざまな食材を摂り入れることが重要になります。

 

このような食生活を普段から心がけることで、炭水化物の摂取量が自然に抑えられ、ダイエットの成功に近づけるようになります。さらに、タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく補給することで、より健康的に痩せられるようになります。

 

複数の食品を少量ずつ食卓に加え、細く引き締まった体を手に入れましょう。