タンパク質の摂取は脳にも重要
肉・魚介類・卵・大豆製品などの食材には、タンパク質が豊富に含まれています。そしてタンパク質は、筋肉だけでなく脳や脳の神経伝達物質などにも、必要不可欠な栄養素です。
なぜなら、脳の乾燥重量のうちの約40%は、タンパク質によって占められており、脳の神経伝達物質やその受容体なども、タンパク質を材料としているからです。
脳の神経伝達物質の役割
脳の神経伝達物質は、心の中で何かを思ったり感じたりしたときなどに、脳内で激しくやり取りされます。
要するに、タンパク質を十分に摂ることで、たくさんの神経伝達物質を生産し、それらを活用することにより、脳内での情報交換が活発な状態になります。
その結果、脳の働きがより活発になり、思考を転換する力や発想力などを、さらに高めることができるのです。
タンパク質の摂り方
タンパク質を摂る場合、なるべく糖質の量をあまり含まないものを選ぶようにしてみてください。たとえば、卵・肉・魚などです。
糖質を多く含む食品を食べることが多いと、砂糖や白米などの糖質を多く含むものを摂ったときに、急激に血糖値が跳ね上がります。そしてその次に、インスリンの作用によって、今度は一気に血糖値が下がります。
このことにより、血糖値の調節機能が異常を起こし、低血糖症という状態になってしまいます。低血糖症は、体が太る方向に向かうだけでなく、脳の働きを鈍くしてしまうのです。
そのため、タンパク質のなかでも、魚肉ソーセージやきな粉などの糖質を多く含むものは避け、加工されていない卵・肉・魚などを選ぶことが大切です。
また、豆腐や納豆などの植物性タンパク質よりも、鶏肉や青魚などの動物性タンパク質の方に、やや重点を置いて摂るようにしてみてください。
動物性タンパク質は、植物性タンパク質よりも、体の中でつくることができない必須アミノ酸を多く含んでいます。さらに、植物性タンパク質ばかりを摂るようにする食生活では、摂取できるアミノ酸のバランスが良くないのです。
そのため、納豆や豆腐の方が健康的だと判断して、豆腐などの大豆製品ばかりを摂ってしまうのは避けた方がいいでしょう。
脳にとって、タンパク質はとても重要な栄養素です。タンパク質を十分に補うことができなければ、太りやすい体になり、さらに精神的にも不安定になってしまいます。
脳の働きを高め、元気よく生活を送るためにも、ぜひともタンパク質をしっかりと摂るようにしてみてください。