基礎代謝を上げて、やせやすい体をつくる

心臓を動かしたり、呼吸したりなどのように、私たちが生き続けるために最低限必要となるエネルギーの消費量を基礎代謝といいます。

 

基礎代謝にあてはまるものには、心臓の拍動で消費されるエネルギー脳や、筋肉で消費されるエネルギーの量などがあります。

 

基礎代謝によって消費されるエネルギーの量は、年齢や性別などによって異なります。

 

たとえば、高齢者に比べて、成人の方が基礎代謝が多い傾向になります。また、女性に比べて男性の方が、基礎代謝が多くなっています。

 

さらに、基礎代謝によって消費されるエネルギーの量は、その人に付いている筋肉の量にも左右されます。

 

基礎代謝と筋肉との関係

筋肉が多く付いている人ほど、基礎代謝によって消費されるエネルギーの量は多くなるわけです。

 

たとえ安静にしている場合であっても、筋肉を保ち続けるために、筋肉ではエネルギーの消費がつねに起こっています。つまり、筋肉を多く付ければ付けるほど、エネルギーの消費量が増えて、やせやすい体になれるのです。

 

そして、筋肉を付けるためには、正しい方法を行う必要があります。

 

正しい方法で筋肉を付ける

筋肉を付けるためには、正しい無酸素運動を行い、しっかりと栄養を摂り、十分に筋肉を休ませることが重要になります。

 

筋肉を付けるための正しい無酸素運動としては、鍛える筋肉を決め、その筋肉にできるだけ強い負荷をかけることがあげられます。そして、1つの筋肉につき3~5分などの短い時間に区切り、集中して鍛えます。

 

また、運動が終わった後は、2~3日以上その筋肉を十分に休ませます。さらに、運動の前後に限らず、筋肉の材料となるタンパク質を日常的にしっかりと補給します。

 

強い負荷を受けた筋肉は、傷ついた状態になっています。傷ついた筋肉が回復するためには、2~3日ほどの期間がかかります。この期間を過ぎると、筋肉は以前よりも少し強くなった状態で回復します。この現象を超回復といいます。

 

また、長時間の運動などによって筋肉を使い過ぎたり、タンパク質の補給が不十分だったりすると、筋肉の回復が起こりにくくなってしまいます。そのため、無理に運動の時間を延ばしたり、タンパク質の補給をおろそかにしないように注意することが大切です。

 

このように、正しい方法を続けていくことで、筋肉の量を増やしていくことができます。筋肉の量が付けば付くほど体が引き締まり、さらに、太りにくい体を手に入れることが可能になります。