アストロウイルス、ハンタウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス − 健康と医療の情報局

 

アストロウイルス、ハンタウイルス、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス

 

アストロウイルス
アストロウイルスは、RNAをもつウイルスである。酸や熱に強い抵抗性を示す。アストロウイルスのうち、人だけに対応しているものとしてヒトアストロウイルスが存在する。

 

 ヒトアストロウイルスの感染経路・病原性
ヒトアストロウイルスの場合、感染者が排泄した便による便口感染が感染経路となっている。感染した場合、ヒトアストロウイルスは消化管の上皮組織で増殖する。それによって、下痢症や胃腸炎が現れる。

 

この症状で引き起こされる下痢症では、数多くのヒトアストロウイルスが下痢便に含まれている。

 

 

ハンタウイルス
ハンタウイルスは、3分節のRNAをもつウイルスである。ネズミなどの動物が、このウイルスの媒介となり、排泄された糞便が感染源となる。

 

 ハンタウイルスの病原性
ハンタウイルスによる感染症は、人と人以外の動物の両方に起こる人獣共通感染症である。主な感染症として、腎症候性出血熱(HFRS)やハンタウイルス肺症候群(HPS)があげられる。

 

・腎症候性出血熱(HFRS)
腎症候性出血熱(HFRS)の主な症状として、出血、高熱、タンパク尿があげられる。さらに、腎不全を引き起こす場合もある。

 

・ハンタウイルス肺症候群(HPS)
ハンタウイルス肺症候群(HPS)では、発病する際に筋の痛みや発熱が生じる。さらに、急速な呼吸不全、肺での高度な浮腫、胸腔での滲出(しんしゅつ)液などが現れる。

 

 

クリミア・コンゴ出血熱ウイルス
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスは、3分節となっているRNAをもつウイルスである。また、分類された地域の名称からこのウイルスの名称が付けられた。

 

このウイルス感染した家畜動物の血を吸ったダニなどの昆虫が、人に吸血を行うことによって、このウイルスの感染が引き起こされる。

 

 クリミア・コンゴ出血熱ウイルスの病原性
クリミア・コンゴ出血熱ウイルスによって、クリミア・コンゴ出血熱が起こる。この感染症の症状として、激しい出血が体全体で引き起こされる。最終的には、肺水腫やショックが起きて死に至る。