緑膿菌、百日咳菌、レジオネラ − 健康と医療の情報局

 

緑膿菌、百日咳菌、レジオネラ

 

緑膿菌
緑膿菌は、グラム陰性であり、好気性の杆菌である。鞭毛(べん毛)をもち、芽胞と莢膜(きょう膜)はもっていない。ピオシアニンという緑色の色素と、光を発するフルオレセインを生成する。

 

高温には弱いが、日光や消毒液には強い抵抗性をもつ。また、抗生物質のほとんどが効かない。緑膿菌は、人や動物の腸管内や皮膚の他、水や土などに存在する。

 

 緑膿菌の病原性
緑膿菌にあてはまる細菌の多くは、外毒素Aという毒素を出す。また、緑膿菌は、日和見感染を起こす原因になる場合がある。

 

 緑膿菌による疾患
緑膿菌によって引き起こされる疾患には、熱傷後感染症、皮膚感染症、呼吸器感染症などの感染症、髄膜炎や中耳炎などの炎症、敗血症などがある。

 

 

百日咳菌
百日咳菌は、グラム陰性の偏性好気性菌である。芽胞と鞭毛(べん毛)はもっていない。高温にやや弱い傾向にある。

 

百日咳菌のうち、強い病原性を示すものとしてT相菌が存在する。T相菌は、莢膜(きょう膜)をもっている。

 

 T相菌の菌体成分
百日咳菌のT相菌がもつ菌体成分には、百日咳毒素(PT)という毒素がある。

 

百日咳毒素は、ADP(アデノシン二リン酸)リボシル化毒素の1種である。百日咳毒素の毒素活性によって、ヒスタミン増強作用や白血球増多作用が現れる。

 

また、百日咳毒素以外のT相菌の菌体成分として、線維状血球凝集素(FHA)、K抗原、線毛があげられる。

 

 百日咳菌による疾患
百日咳菌に感染した場合、感染してから5〜20日の潜伏期が経過した後、約10日間以内に発病する。感染した百日咳菌は、気道の上皮細胞に付着し、増殖を行う。

 

増殖した百日咳菌は、毒素を生成する。この毒素によって、宿主の細胞が障害され、宿主に症状が現れる。

 

発病した初期の頃は、かぜに似た症状が現れる。その後、長く持続する咳が、発作的に引き起こされる。その状態が過ぎると、通常の咳に変わる。そして、咳が続きつつも、少しずつ回復していく。

 

また、生後間もない新生児の場合、百日咳菌の感染によって、肺炎が引き起こされる恐れがある。

 

 百日咳菌に対する治療
百日咳菌に対する治療法としては、薬剤を投与する方法があげられる。

 

 百日咳菌に対する予防
百日咳菌の感染は、ワクチンの投与による予防が可能である。

 

 

レジオネラ

 

レジオネラ・ニューモフィラ(在郷軍人病菌)
レジオネラ・ニューモフィラは、グラム陰性の杆菌である。好気性であり、鞭毛(べん毛)をもつ。土や池の中などに存在している。また、空調設備などに溜まっている水に存在している場合もある。

 

 レジオネラ・ニューモフィラによる疾患
人に対して、発熱や肺炎などの疾患を引き起こす。また、レジオネラ・ニューモフィラが人から人に感染することは多くない。

 

 レジオネラ・ニューモフィラに対する予防
レジオネラ・ニューモフィラを予防するためには、使用している加湿器や空調設備などがある場合は、こまめに清掃して、清潔に保つことが望ましい。