白内障、緑内障、網膜の疾患、結膜炎、乳頭浮腫 − 健康と医療の情報局

 

白内障、緑内障、網膜の疾患、結膜炎、乳頭浮腫

 

眼は、眼球と、副眼器(眼球の付属器)とで構成されている。

 

・眼球
眼球は、視覚を担当している。眼球を構成するものには、核膜、強膜、網膜、脈絡膜(みゃくらくまく)、毛様体、虹彩(こうさい)、水晶体などがあげられる。

 

・副眼器
副眼器には、眼瞼(がんけん)、眼筋、涙器、眼窩(がんか)などがあげられる。

 

 

眼の疾患

 

白内障
タンパク質と組織内液がそれぞれ溜まることで、水晶体がにごった状態が白内障である。白内障には、先天性のものと後天性のものとがある。

 

先天性の白内障は、胎生期での水晶体の形成の異常、風疹ウイルスの感染が原因となって発病する。後天性の白内障は、糖尿病、ステロイドの長期間の使用、放射線、外傷などが原因となって発病する。

 

・老人性白内障
年齢を重ねていくうちに水晶体がにごった場合、これを老人性白内障という。老人性白内障を原因として、視力障害が起こることがある。また、90歳以上の高齢者に起こることが多い。

 

 白内障の治療
白内障の治療法として、にごった水晶体を取り出して眼内レンズを挿入することがあげられる。

 

 

緑内障
緑内障では、眼房水の流れが妨げられ、それによって眼内圧が異常に高められる。眼内圧が異常に高まることで、失明を起こす危険性がある。

 

 緑内障の分類
緑内障はいくつかの種類に分けられ、原発性閉塞隅角緑内障原発性開放隅角緑内障続発性緑内障先天性緑内障が存在する。

 

・原発性閉塞隅角緑内障
虹彩の根部により前房隅角が塞がり(ふさがり)、それによってシュレム管に流れ込む眼房水の流れが妨害される。これにより、原発性閉塞隅角緑内障が引き起こされる。

 

 ・急性の原発性閉塞隅角緑内障の症状
急性である原発性閉塞隅角緑内障の場合、その症状として、頭痛、眼の痛み、嘔吐、視力低下、悪心などが現れる。

 

・原発性開放隅角緑内障
眼房水の流出路のうち、どこかの部分に異常があり、それによって眼房水の流れが妨げられることで、原発性開放隅角緑内障が引き起こされる。原発性開放隅角緑内障は、隅角が開放された状態で引き起こされる

 

・続発性緑内障
眼房水の流出路が、外傷、腫瘍、特定の疾患などが原因となって障害された場合、続発性緑内障を発病する。

 

・先天性緑内障
先天性緑内障の場合、両方の眼に引き起こされることが多い。

 

 ・先天性緑内障の症状
先天性緑内障の主な症状として、涙が過剰に出る流涙の他、光過敏があげられる。

 

 ・牛眼
先天性緑内障では、眼圧が高められる。それによって角膜が大きく伸び広げられる。この状態を牛眼という。

 

 緑内障の治療
緑内障の治療法として、交感神経β遮断薬や縮瞳薬などを用いた内科的治療、手術などの外科的治療があげられる。

 

 

網膜の疾患
網膜の疾患には、網膜剥離(もうまくはくり)、糖尿病性網膜症網膜芽細胞腫があげられる。

 

 網膜剥離(もうまくはくり)
網膜の第9層である視細胞層が、脈絡膜の方に、網膜の第10層である色素上皮層を残しつつはがれた(剥離した)状態を網膜剥離(もうまくはくり)という。

 

・網膜剥離の原因
網膜剥離の原因として、腫瘍、脈絡網膜炎、静脈の閉塞などがあげられる。

 

・網膜剥離の症状
網膜剥離の症状として、急に視野に黒くて見えない部分が現れることがあげられる。

 

 

 糖尿病性網膜症
体全体での細小血管症の1種のうち、糖尿病の合併症になるものとして、糖尿病性網膜症がある。網膜の血管の閉塞や網膜の血管の透過性の亢進が、高血糖によって現れることで、糖尿病性網膜症を発病する。

 

・非増殖性糖尿病性網膜症
糖尿病性網膜症に属する疾患の1つとして、非増殖性糖尿病性網膜症がある。

 

非増殖性糖尿病性網膜症は、ゆるやかに進んでいく。その進行に合わせて、網膜硝子体にて、くり返し出血が起こる。

 

 ・増殖性糖尿病性網膜症
非増殖性糖尿病性網膜症が末期に至った場合、増殖性糖尿病性網膜症に移り変わる。増殖性糖尿病性網膜症を発病した際、それに合わせて網膜剥離(もうまくはくり)が引き起こされる。そして、失明を起こす。

 

 

 網膜芽細胞腫
小児期における眼球の中の悪性腫瘍として、網膜芽細胞腫がある。網膜芽細胞腫は、遺伝性であることが多い。非遺伝性の網膜芽細胞腫は、片方の眼球に起こる。

 

光の程度によって、網膜芽細胞腫の患者の瞳孔は白色に光る。また、網膜芽細胞腫の予後は、悪性腫瘍の視神経浸潤があるかどうかによって変わる。

 

 

結膜炎
炎症性の疾患のうち、結膜に発生するものをまとめて結膜炎という。

 

 結膜炎の分類
発病の原因の違いによって、結膜炎はいくつかに分けられる。

 

・細菌性結膜炎
肺炎球菌やブドウ球菌などの細菌に感染した場合、細菌性結膜炎を発病する。

 

・咽頭結膜熱
アデノウイルス3型に感染した場合、咽頭結膜熱を発病する。

 

・流行性角結膜炎
アデノウイルス8型に感染した場合、流行性角結膜炎を発病する。

 

・トラコーマ
クラミジア・トラコーマチスという病原体によって、トラコーマが引き起こされる。

 

 結膜炎の症状
結膜炎では、異物感、流涙、目やに(眼脂)、結膜の充血などが、主な症状として現れる。

 

 

 乳頭浮腫
視神経乳頭に生じた浮腫が、頭蓋内圧が亢進したことで引き起こされた場合、その状態を乳頭浮腫という。頭蓋内出血、脳腫瘍、髄膜炎などの状態で、乳頭浮腫が現れる。