アジュバント、免疫抑制薬、免疫不全症候群 − 健康と医療の情報局

 

アジュバント、免疫抑制薬、免疫不全症候群

 

アジュバント
抗原に付加されて、その抗原による刺激を大きくし、免疫応答を促す物質のことをアジュバントという。特定の物質を、アジュバンドとしてワクチンに付加する場合がある。

 

 

免疫抑制薬
免疫反応を抑制させる薬のことを免疫抑制薬という。免疫抑制薬は、自己免疫疾患(自己免疫病)やアレルギーの治療に使われる。

 

また、臓器移植を行った後で、移植した臓器に対して起こる拒絶反応を抑えたい場合にも、免疫抑制薬が有効である。

 

 

免疫不全症候群
免疫系に異常が起こることで、免疫応答が弱まることがある。すると、感染症が重症化しやすかったり、くり返し起こったり、治りにくかったりする場合がある。

 

上記のような状態を現す、それぞれの疾患のことを免疫不全症候群という。免疫不全症候群には、原発性免疫不全症候群(先天性免疫不全症候群)と、続発性免疫不全症候群とがある。

 

 原発性免疫不全症候群(先天性免疫不全症候群)
免疫系の異常を生まれもち、それによって引き起こされる免疫不全症候群のことを、原発性免疫不全症候群(先天性免疫不全症候群)という。

 

原発性免疫不全症候群にあてはまる疾患には、以下のようなものがある。

 

 ・重症複合免疫不全症(SCID) : 液性免疫と細胞性免疫とが、それぞれ遺伝的に障害を負っている

 

 ・伴性無γグロブリン血症 : 液性免疫が、生まれつき欠如している

 

 ・ディジョージ症候群 : 胸腺がつくられず、それによって細胞性免疫が欠如している

 

 続発性免疫不全症候群
正常な免疫系が、特定の疾患によって障害された場合、それに続いて引き起こされる免疫不全症候群を、続発性免疫不全症候群という。

 

菌やウイルスの感染、老化、免疫抑制療法、腫瘍、内分泌の異常などが、続発性免疫不全症候群を起こす原因となる。

 

続発性免疫不全症候群に含まれる疾患の例として、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染によって引き起こされるエイズ(AIDS)があげられる。

 

※ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と、エイズ(AIDS)については、「レトロウイルス、ヒトTリンパ球向性ウイルス、ヒト免疫不全ウイルス」のページで解説している。