低血糖症は血糖値の調節に異常を起こす − 健康と医療の情報局

低血糖症は血糖値の調節に異常を起こす

 

血糖値の調節が正常に行われなくなった状態を低血糖症といいます。低血糖症には、糖質の摂取が大きく関わっています。

 

そこで今回は、「低血糖症による血糖値の調節の異常」と「低血糖症の原因となるもの」について、それぞれ解説していきます。

 

低血糖症による血糖値の調節の異常

血液に含まれるブドウ糖の濃さの値を血糖値といいます。健康な人の場合、ブドウ糖が規則正しく脳に補給されています。そのため、健康な人の血糖値は、正常な状態に維持されています。

 

低血糖症でない健康な人が食事などで糖質を摂ると、その血糖値は少しずつゆるやかに上昇します。そして、血糖値が下がる場合も、少しずつ緩やかに下がっていきます。

 

一方、低血糖症の人が食事などで糖質を摂った場合、健康な人に比べて、血糖値が短い時間で急激に上がってしまいます。

 

そして、低血糖症の人の血糖値が下がる場合も、健康な人に比べて、短い時間で急激に血糖値が下がってしまいます。さらに、血糖値が下がり過ぎてしまうのです。

 

その結果、イライラしたり、甘いものを摂りたくなったりとさまざまな異常が引き起こされてしまうのです。

 

低血糖症の原因となるもの

低血糖症の原因になるものとして、主に以下のものがあげられます。

 

 ・チョコレートや和菓子などのスイーツや、ジュースなどの砂糖を多く含むもの

 

 ・スナック菓子やイモ類などのでんぷんを多く含むもの(※でんぷんも糖質にあてはまります)

 

 ・白米やパンなどの糖質を多く含む主食

 

上記にあげた食品は、どれも精製された糖質が多く含まれています。精製された糖質を摂り過てしまった場合、血糖値が素早く上がってしまいます。そして、膵臓から分泌されるインスリンによって、今度は血糖値が急速に下がります。

 

血糖値が急速に下がった場合、集中力が途切れたり、だるさや眠気を感じたりしてしまいます。これは、体内のブドウ糖が、脳に補給されないことによって起こります。

 

また、ブドウ糖が脳に補給されないことにより、脳は血糖値を上昇させようとします。そして、アドレナリンやノルアドレナリンなどの血糖値を上げる作用をもつホルモンが、脳の中で分泌されます。

 

このように、糖質を摂ったにもかかわらず、脳にまで糖質が補給されないといった現象が引き起こされるのです。

 

また、低血糖症の状態で、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が起こることで、心が穏やかでなくなったり不安に襲われたりするなどのように、精神が不安定な状態になってしまいます。

 

この状態になると、精神を安定させようとして、甘いものを摂りたいという気持ちが高まってきます。しかし、実際に甘いものを摂ったとしても、血糖値の急上昇と急降下が起こってしまい、状況が悪くなる一方になるのです。

 

そのため、低血糖症の場合には、甘いものを摂りたいという気持ちが強まったとしても、甘いものを我慢することが必要になります。

 

糖質を摂り過ぎる食生活は、体が肥満に向かうだけでなく、精神にも悪影響を与えてしまいます。そして、低血糖症の状態から抜け出すためには、食事で摂る糖質の量をなるべく抑えることが大切です。