ダイエットは長期的な視点で行い、停滞期を迎えても継続するべき − 健康と医療の情報局

ダイエットは長期的な視点で行い、停滞期を迎えても継続するべき

 

ダイエットを始める場合、多くの人は「できるだけ早く痩せたい」という気持ちを抱きます。しかし、ダイエットを1,2日ほど継続したくらいでは、ダイエットの効果を実感することはありません。

 

実際のところ、ダイエットを始めてからその効果が表れるまでには、ある程度の期間が必要になります。より具体的にいうと、ダイエットを開始して数日〜1ヵ月後くらいでないと、ダイエットの成果を確認することはできません。

 

そして、「体重が減らないときに、どのように対応すべきか」について理解しておくことで、ダイエットの成功に大きく近づけるようになります。

 

そこで今回は、「ダイエット中になかなか成果が得られない場合の適切な対処法」について解説していきます。

 

ダイエットを始めた直後は、体の防衛機能が働く

ダイエットを始めてもすぐに結果が出ないのには、私たちの体に備わっている「体を現状維持させる機能(ホメオスタシス)」が関係しています。

 

体を現状維持させる機能(ホメオスタシス)」は、私たち人間が生命を保つために極めて重要なものです。例えば、気温が高い場所にいるときには、「体を一定の状態に維持する機能」によって、体から汗が出て熱を体外に排出しようとします。

 

その反対に、気温が低い地域にいるときは、この機能によって身震いが起こり、体内で熱が生み出されます。

 

そして、これと同じような現象が、ダイエットにも起こります。例えば、ダイエットを始めるにあたって食事改善に取り組み、以前よりも摂取カロリーを減らしたとします。

 

この場合、「体を現状維持させる機能」は、体にだるさを感じさせて動きにくくさせ、消費エネルギーを減らそうとします。さらに、食事などで体内に摂りいれたものから、さらに多くのエネルギーを取り出して体内に蓄えようとします。

 

このような体の働きは、「体を現状維持させる機能」が飢餓(きが)に備えるために自動的に起こるものです。この機能が働くため、ダイエットを始めてからしばらくの間は、体重や体型にほとんど変化が起こりません。

 

しかし、「体を現状維持させる機能」が飢餓に備えた状態は、永遠に持続するものではありません。この状態になってから一定期間を過ぎると、「現在の状態は、飢餓ではなく通常の状態である」という判断が脳で下されます。

 

これにより、体脂肪が通常通り消費されるようになり、体重の減少などの変化が表れてくるようになります。

 

また、「体を現状維持させる機能」が飢餓に備える状態になったとき、人によっては「このようなダイエットでは痩せられないのか」と考え、さらにきついダイエットを始めようとしてしまいます。

 

このような行動は、絶対に避けなければいけません。なぜなら、「体を現状維持させる機能」が飢餓に備えているときに過酷なダイエットに切り替えた場合、その働きがさらに強まってしまうからです。

 

この場合、激しい食欲に襲われてしまい、暴飲暴食をしてしまう可能性が高くなります。そして最悪の場合、食べ過ぎを繰り返して激しいリバウンドを起こしたり、ダイエットを途中で断念したりしてしまう恐れがあります。

 

このように、私たち人間の体には、生命を保つために「体を現状維持させる機能」が備わっています。ダイエットを始めるとこの機能が働き、しばらくは体に変化が表れなくなります。

 

このとき、そのまま同じ内容のダイエットを続けていれば、脂肪の燃焼や体重の減少などが再び起こるようになります。その反対に、ダイエット内容をきつくした場合、「体を現状維持させる機能」がさらに強くなってダイエットに失敗する危険性があります。

 

そのため、ダイエット中に「体を現状維持させる機能」が働き、体の変化を感じなくなった場合、慌てずに同じ方法でダイエットを続けることが大切です。

 

ダイエット中に停滞期を迎えたときの適切な対処法

ダイエットに日々取り組んでいると、体重の減少などの変化が急に起こらなくなるときがあります。そして、このような時期のことを「停滞期」といいます。

 

停滞期は、2週間〜1ヵ月に一度くらいの周期で到来します。そして、実際に停滞期を迎えた場合、1週間〜2週間ほど停滞期の状態が続くことになります。

 

また停滞期は、先ほど述べた「体を現状維持させる機能(ホメオスタシス)」の働きでもたらされます。そして、ダイエットを行っている人であれば、ほぼすべての人が停滞期に直面します。

 

停滞期を迎えたとき、人によっては「もうこれ以上痩せられないのでは?」と感じ、ダイエットを途中でやめてしまうことがあります。また、極端なダイエットに切り替えてしまい、やがてダイエットに挫折してしまう人もいます。

 

実際のところ、停滞期を迎えたときの正しい対処法は、「体を現状維持させる機能」が飢餓に備えたときと同じです。つまり、停滞期を迎えたときも、現在と同じ内容のダイエットをそのまま継続していけばいいのです。そうすることで、いずれは停滞期が終わり、再び体重が減少していくようになります。

 

このように、ダイエットを続けていると、体重の減少などがストップする停滞期が訪れることがあります。そして、一度停滞期を迎えると、最大で2週間ほど続きます。

 

このとき、きついダイエットに切り替える必要は全くなく、今までと同じ内容のダイエットを続けていれば、体重の減少が再び起こるようになります。そのため、停滞期で体重が変動しなくなったとしても、ひたすら同じペースでダイエットを続けることが重要です。

 

私たち人間がもつ機能を正しく理解し、適切な取り組みでダイエットを成功させましょう。