酵素反応における阻害 − 健康と医療の情報局

酵素反応における阻害

 

特定の物質によって、酵素反応の速さが遅くなることがある。このことを阻害という。また、阻害をおこす物質のことを阻害剤という。

 

 阻害の種類
阻害を大きく分けると、不可逆阻害可逆阻害に分類できる。

 

・不可逆阻害
酵素の触媒作用をおこす場所である活性中心に、阻害剤が共有結合して、二度と離れない状態になることでおこる阻害を不可逆阻害という。

 

・可逆阻害
酵素が阻害剤となる物質と、可逆的に非共有結合しておこる阻害を可逆阻害という。可逆阻害は、競合阻害(拮抗阻害)、非競合阻害(非拮抗阻害)、不競合阻害(不拮抗阻害)の3つに分けられる。
 ・競合阻害(拮抗阻害)
特定の基質とその基質に似た構造をもつ阻害剤が、酵素の活性中心への結合を競い合うことでおこる阻害を競合阻害(拮抗阻害)という。

 

 

基質の濃度が阻害剤の濃度よりも大きければ、阻害剤は酵素に結合できない。その結果、阻害をおこすことができない。

 

 ・非競合阻害(非拮抗阻害)
酵素の活性中心ではない部位に阻害剤が結合して活性中心の構造を変え、酵素反応をおこりにくくすることを非競合阻害(非拮抗阻害)という。

 

非競合阻害の阻害剤は、基質と結合した酵素と、基質と結合していない酵素の両方に結合できる

 

 

 

 ・不競合阻害(不拮抗阻害)
基質と結合した酵素の活性中心でない場所に阻害剤が結合し、その酵素の構造を変え、酵素反応をおこりにくくすることを不競合阻害(不拮抗阻害)という。

 

不競合阻害をおこす阻害剤は、基質と結合した酵素だけに結合する