ホルモンの構造・働き、細胞膜受容体・細胞内受容体

こちらのページでは、「ホルモンの構造」「ホルモンの主な働き」「ホルモンの受容体(細胞膜受容体と細胞内受容体)」について、それぞれ解説していく。

 

ホルモンの構造

ホルモンを化学構造で分けた場合、ペプチドホルモンステロイドホルモンアミン(もしくは、アミノ酸)に分類できる。

 

●ペプチドホルモン
ペプチドホルモンは、いくつかのアミノ酸で構成されるホルモンである。

 

ペプチドホルモンの種類は、さまざまである。3個のアミノ酸がペプチド結合した甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンなどの小さいものや、200個以上のアミノ酸からなる大きいものものなどがある。

 

ペプチドホルモンには、下垂体ホルモン上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン)、卵胞刺激ホルモン膵臓(すいぞう)で分泌されるホルモンなどがあてはまる。

 

●ステロイドホルモン
ステロイドの骨格をもつホルモンを、ステロイドホルモンという。副腎などで、コレステロールから合成されるホルモンである。ステロイドホルモンには、副腎皮質ホルモン性腺ホルモンなどがあてはまる。

 

●アミン(もしくは、アミノ酸)
簡単な構造をしており、アミノ基(-NH2)をもつ化合物のことを、アミン(もしくは、アミノ酸)という。これには、甲状腺ホルモンのチロキシンや、カテコールアミンなどがあてはまる。

 

ホルモンの変性

 

ホルモンには、消化液によって変性を起こしてしまうものが多い。変性を避けるため、ホルモンのほとんどは、注射によって投与するものとなっている。

 

上記の例外として、甲状腺ホルモンや副腎皮質ホルモンなどは、消化液で分解されない。そのため、口から投与しても作用する。

 

ホルモンの主な働き

ホルモンの働きのうち、代表的なものを以下に示す。

 

  • 機能性タンパク質や酵素の生成の調節を行う。
  • 細胞内にある酵素の活性化、もしくは不活性化を行う。
  • 細胞を分裂させる
  • 細胞膜がもつ物質透過性を変化させる。

 

ホルモンの受容体:細胞膜受容体、細胞内受容体

特定のホルモンの働きの標的となる細胞や器官のことを、それぞれ標的細胞、標的器官という。

 

標的細胞と標的器官は、自身に作用するホルモンと結合するための受容体(レセプター)をもつ。

 

標的細胞や標的器官がもつ受容体と、その受容体に対応できるホルモンとが結合することで、そのホルモンの働きが発揮される。

 

ホルモンの受容体には、細胞膜受容体細胞内受容体の2種類がある。

 

細胞膜受容体

 

標的細胞の細胞膜の表面に存在する受容体を細胞膜受容体という。細胞膜受容体に結合するホルモンには、カテコールアミンとペプチドホルモンがあげられる。

 

細胞内受容体

 

核や細胞膜に存在する受容体を細胞内受容体という。細胞内受容体に結合するホルモンには、ステロイドホルモンと甲状腺ホルモンがあげられる。

 

また、どちらののホルモンも細胞膜を通り抜けられる。

 

ステロイドホルモンが結合する受容体は、細胞質に存在する。また、甲状腺ホルモンが結合する受容体は、核の中のDNA(デオキシリボ核酸)に存在する。

 

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