ホルモンの生成・分泌の調節 − 健康と医療の情報局

 

ホルモンの生成・分泌の調節

 

ホルモンは、内分泌腺にある腺細胞でつくられる。そして、内分泌腺によってホルモンが分泌される。分泌の調節には、大きく分けて5種類のメカニズムが存在する。

 

 自律神経が行う調節
自律神経が行う調節の例として、以下の2つを示す。

 

 ・自律神経が行う調節の例を2つほど示す。カテコールアミンの分泌は、交感神経によって支配されている。

 

 ・膵臓(すいぞう)で分泌されるホルモンのグルカゴンやインスリンの分泌は、ランゲルハンス島に分布している副交感神経(迷走神経)に影響される。

 

 血中の濃度の変化によって行われる調節
血液に含まれるカルシウムの濃度が減った場合を例とする。

 

この場合、副甲状腺ホルモン(上皮小体ホルモン)の分泌が増える。すると、血糖が上昇して膵臓でのインスリンの分泌が増やされる。

 

 視床下部が行う支配
視床下部から分泌されるホルモンは、それぞれの下垂体前葉ホルモンの分泌を抑えたり刺激を与えたりするホルモンとなっている。また、神経系と内分泌系とのつながりは、視床下部が行う支配によって維持されている。

 

・視床下部ホルモン
視床下部から分泌されるホルモンのうち、主なものを以下に示す。

 

 ・成長ホルモン放出ホルモン(GHRH、あるいはGRH)
成長ホルモン放出ホルモンは、下垂体前葉での成長ホルモン(GH)の合成と分泌を促進する作用をもつ。

 

 ・甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)
甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンは、下垂体前葉での甲状腺刺激ホルモン(TSH)の合成と分泌を促進する作用をもつ。

 

 ・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(GRH)
副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンは、下垂体前葉での副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の合成と分泌を促進する作用をもつ。

 

 ・性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)
性腺刺激ホルモン放出ホルモンは、下垂体前葉での卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH)の合成と分泌を促進する作用をもつ。

 

 ・ソマトスタチン
ソマトスタチンは、下垂体前葉での成長ホルモン(GH)の合成と分泌を抑える作用をもつ。

 

 負のフィードバック機構が行う調節
下垂体で分泌されるホルモンの分泌は、それらのホルモンが働く下位の内分泌腺ホルモンの血中濃度によって調節される。そして、刺激ホルモンの分泌は、その内分泌腺ホルモンの血中濃度が高い場合に抑えられる。

 

例として、下垂体前葉からの甲状腺刺激ホルモンの分泌は、甲状腺ホルモンが血液中に過剰に存在する場合に抑制される。

 

上記に同じく、視床下部ホルモンの1つである甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンの産生も、下垂体の支配を行う視床下部によって抑えられる。

 

こうした調節機構を、負のフィードバック機構という。この働きで、甲状腺ホルモンの血中濃度が正常に維持される。

 

 上位ホルモンが行う調節
さまざまな刺激ホルモンが、下垂体前葉から分泌される。それらの刺激ホルモンにより、その下位にある内分泌腺の作用が調節される。

 

例としては、下垂体前葉から分泌される副腎皮質刺激ホルモンによって、副腎皮質での副腎皮質ホルモンの分泌が調節される。