下垂体後葉・中葉のホルモン − 健康と医療の情報局

 

下垂体後葉・中葉のホルモン

 

下垂体後葉

 

 下垂体後葉ホルモン
下垂体後葉から分泌される下垂体後葉ホルモンは、バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)とオキシトシンの2つである。

 

・バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)
バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)には、末梢の血管を収縮させる働きがあり、それによって血圧が上がる。

 

また、腎臓の尿細管にバゾプレッシンが作用すると、水の再吸収が促されて尿量が減る。このように、尿量を減らす作用のことを、抗利尿作用という。

 

 ・バゾプレッシンの分泌とその調節
血液の量と浸透圧に変化が起こると、それに反応してバゾプレッシンの分泌の調節が行われる。

 

体に含まれる水分の量が減ると、血液の浸透圧が高められ、血液量が減少する。その場合、バゾプレッシンの分泌が亢進される。

 

逆に、血液の浸透圧が下がり、血液量が増加した場合には、バゾプレッシンの分泌が減る。

 

このように、バゾプレッシンの分泌の調節は、体液の量と浸透圧を一定にしようとする目的に沿うように行われる。また、バゾプレッシンの分泌は、精神的、または身体的なストレスによって増える。

 

 ・尿崩症
バゾプレッシン(抗利尿ホルモン、ADH)の産生と分泌が十分でない場合、大きく尿量が増える。この疾患のことを尿崩症という。尿崩症の場合、1日あたり約4〜10リットルの尿の排出が起こる。

 

・オシキトシン
オシキトシンには、乳腺からの乳汁の放出を促進させたり、子宮筋を収縮させたりする働きがある。

 

・神経分泌
視床下部にある視索上核や室傍核がもつ神経細胞によって、下垂体後葉ホルモンが生成される。つくられた下垂体後葉ホルモンは、神経細胞の軸索を通行し、下垂体後葉の中に送られて、そこに溜め込まれる。

 

そして必要になったときに、溜め込まれた下垂体後葉ホルモンが血液へと分泌される。このように、神経細胞から分泌が行われることを神経分泌という。

 

 

下垂体中葉(中間部)

 

 メラニン細胞
下垂体の中葉(中間部)からは、メラニン細胞刺激ホルモン(MSH)の分泌が行われる。メラニン細胞刺激ホルモンには、α-MSHβ-MSHの2つが存在する。