ホメオスタシス、負のフィードバック機構 − 健康と医療の情報局

 

ホメオスタシス、負のフィードバック機構

 

ホメオスタシス
体が健康な状態であれば、体液の量、温度、浸透圧、pH、イオン濃度などは、一定の範囲のなかで維持される。

 

さらに、周りの気温の変化や、多少の塩分摂取などがあったとしても健康状態の人の体液がもつ性質は、一定の範囲からは外れない。

 

体の外の状況が変わっても、体内の状況が一定の状態に保たれる働きのことを、生体における恒常性(ホメオスタシス)という。

 

ホメオスタシスを一定に保つのには、体の細胞が正常に機能する必要がある。それについては、間質液のイオンの濃度、pHの値、浸透圧などが正しく保たれていることが、極めて重要である。

 

間質液は、体内の細胞の環境を維持している。また、体内の細胞を取り巻いている環境のことを、内部環境という。

 

間質液によって、内部環境の恒常性が維持される。そのことにより、ホメオスタシスが成立している。ホメオスタシスを正常に保っていないと、病気を起こしやすい。

 

 

負のフィードバック機構
体の外の寒さや暑さなど、また、体の内部での血糖値の低下など、あらゆるものが、ホメオスタシスに影響を与える。そのため、ホメオスタシスは、たえず乱されやすい状況におかれている。

 

乱れたホメオスタシスを治し、内部環境の恒常性の維持する機構のうち、その代表格として、フィードバック機構の1種である、負のフィードバック機構があげられる。

 

負のフィードバック機構によって体温、ホルモン分泌、血圧、間質液の性質といった生体におけるさまざまな機能や変数が正しい水準に保たれている。

 

また、負のフィードバック機構を構成しているのは、ほとんどが内分泌系と神経系である。

 

負のフィードバック機構を構成する要素として、受容器調節中枢効果器の3つがある。この3つは、次のように働く。

 

 ・身のまわりの変化からくる刺激によって、生体の変数(体温や浸透圧など)に変化が起こったとする。
       ↓
 ・生体の変数の変化が、受容器に伝わる。
       ↓
 ・受容器は、その変化を信号として、求心路を通して調節中枢に送る。
       ↓
 ・調節中枢では、生体における正常なときの値(設定値)と現在の値とを比べる。
       ↓
 ・調節中枢から遠心路を通して、特定の効果器(筋や腺など)へ設定値と現在の値との差が伝えられる。そして、調節中枢によって目標の効果器の働きが調節される。
       ↓
 ・効果器の反応によって、生体の変数が正常な値(設定値)へと戻される。