ダイエットにおけるタンパク質の重要性

ダイエットにおいて、ぜひとも積極的にとっていただきたい栄養素があります。それはタンパク質です。

 

タンパク質は、筋肉をつくるための材料になります。そして、筋肉が付くことで、体のエネルギーの消費が増え、より痩せやすい体になれるわけです。

 

とくに、筋力トレーニングなどの無酸素運動を行った後の傷ついた筋肉の回復において、タンパク質が十分でないと、より強い筋肉をつくることができないのです。

 

また、タンパク質を摂取する場合には、なるべく多い回数に分けて摂取することが大切です。

 

あまり食事の間隔が開きすぎてしまうと、体は、エネルギーの消費がふだんから激しい筋肉を小さくして、脂肪を残そうとしてしまうからです。

 

1日あたりのタンパク質の摂取量ですが、ダイエットしたい方や筋肉を付けたい方であれば、大体の目安として、体重1キロにつき2グラムほどになります。つまり、体重60キロの人であれば、60×2=120グラムという計算になります。

 

このような話をすると、人によっては「これだけタンパク質を摂って大丈夫か?」と心配になる方もいるかと思います。実際のところ、肝臓に異常がない方であれば、とくに問題はありません

 

そのため、肝臓が健康な方であれば、できる範囲内で多くのタンパク質を摂るようにしてみてください。また、肝臓の健康に不安のある方であれば、病院で一度検査を受けてから検討するようにしてみてください。

 

また、タンパク質の量を増やすだけでなく、逆に減らす必要がある栄養素があります。

 

タンパク質を増やし、糖質を減らす

上記の通り、やせやすい体をつくるためには、タンパク質を十分に摂取し続けていくことが必要になります。そして、さらにダイエットの成功に近づくために、ある栄養素の摂取を控えめにしていただきたいと思います。

 

その栄養素は糖質です。ダイエットをされている方であれば、多くの方が、自身の体に溜まった脂肪を落としたいと考えるのではないかと思います。

 

そして、体に溜まった脂肪を落とすためには、糖質をなるべく摂らないようにする必要があります。

 

糖質を摂取すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。そして、その糖質が脂肪として体に溜め込まれるのです。

 

さらに、糖質中心の食生活によって、体内では糖質をエネルギーにする仕組みばかりが働くことになります。そして、体内に溜まった脂肪をエネルギーにする仕組みが、ほとんど働かなくなってしまうわけです。

 

一方、タンパク質や脂質を中心とする食事の場合には、脂肪がエネルギーにする仕組みが十分に働きます。その結果、体の脂肪がつねに燃やされ続けることになるのです。

 

しかし、糖質を制限する食事には、注意点があります。腎臓に異常がある方の場合、この食事方法は不向きですので、行わないようにしてください。

 

また、血糖値を下げる薬を使用している方の場合、担当のお医者さんに相談してから行うかどうかを検討するようにしてください。

 

ダイエットや筋肉を付けることにおいて、タンパク質を十分に摂ることは必要不可欠となります。それと同じく、ふだんの食事でとっている糖質をなるべく減らすことで、ダイエットの成功により近づくことができます。