ヨーグルトダイエットで痩せる方法とその効果
世の中で知られている健康に良い食品の1つとして、「ヨーグルト」があります。そして、このヨーグルトを摂りいれたダイエット法として、「ヨーグルトダイエット」が挙げられます。
ヨーグルトダイエットを行うことで、体にどのような効果があるのでしょうか。また、ヨーグルトダイエットに取り組む場合、どのような方法で行うのが良いのでしょうか。
そこで今回は、「ヨーグルトダイエットで痩せる方法とその効果」とそれに関連する内容について、それぞれ解説していきます。
もくじ
1.ヨーグルトダイエットとはどのようなダイエット法か
2.ヨーグルトに含まれる主な栄養成分
2-1.乳糖(ラクトース)
2-2.タンパク質
2-3.脂質か
2-4.カルシウム
2-5.ビタミン
3.ヨーグルトに含まれる主な菌とその働き
3-1.乳酸菌
3-2.ビフィズス菌
3-3.LG21乳酸菌
3-4.ガセリ菌
4.ヨーグルトダイエットの効果とは
4-1.体脂肪を減らしやすい体になる
4-2.便秘を解消できる
4-3.病気を起こしにくくなる
4-4.骨を丈夫にできる
4-5.安眠しやすくなる
5.ヨーグルトダイエットの基本的なやり方とそのポイント
5-1.ヨーグルトを食べる量について
5-2.ヨーグルトを食べる時間帯(タイミング)について
6.ヨーグルトダイエットにおすすめのヨーグルトとは
6-1.無糖ヨーグルト
6-2.加糖ヨーグルト
6-3.甘みがあるヨーグルトでダイエットしたいときの対処法
7.ヨーグルトダイエットを行う場合の注意点
7-1.ヨーグルトのカロリーを考慮して食事を摂る
7-2.食べ過ぎを起こさないようにする
ヨーグルトダイエットとはどのようなダイエット法か
ヨーグルトダイエットとは、「普段の食生活にヨーグルトを摂りいれて行うダイエット法」になります。もちろん、「ヨーグルトを摂りいれるダイエット法」とはいっても、闇雲にヨーグルトを食べれば良いわけではありません。
ヨーグルトダイエットを行う際には、ヨーグルトの効果や特徴を知ったうえで、適切な方法で取り組むことが重要です。
ヨーグルトに含まれる主な栄養成分
ヨーグルトに含まれる栄養成分のうち、主なものを以下に示します。
乳糖(ラクトース)
乳糖(ラクトース)は、私たちの体のエネルギー源となる役割があります。そのほかにも、乳糖には腸内細菌の増殖をサポートする作用もあります。
乳糖によって腸内細菌が増えることで、骨などの材料となるカルシウムなどのミネラルがより吸収されやすくなります。
タンパク質
タンパク質は、私たちの内臓や筋肉などの材料になります。
タンパク質を補うことで、筋肉の機能を高められるようになります。すると、筋肉によって自然に消費されるカロリーがさらに増えることになります。これにより、体に脂肪を溜め込みにくくすることができます。
脂質
脂質はエネルギー源となるだけでなく、細胞を守る膜やホルモンなどの材料になる役割もあります。そのため、ヨーグルトを食べるようにすることで、体の機能を維持しやすくすることができます。
逆に、「ダイエット中に脂質を摂るのは良くない」と考え、脂質をなるべく摂らないようにした場合、それによって体調不良を起こす恐れがあります。
そのためヨーグルトダイエットに限らず、ダイエット中に無理をして脂質を控えるのはやめることが大切です。
カルシウム
カルシウムは、骨などの材料となる役割があります。そのため、ヨーグルトを食べてカルシウムを補うことで、骨をより丈夫にすることができます。
さらにカルシウムには、「心臓の活動を正常化させる」「精神を安定させ、イライラした感情を防止する」などの働きもあります。
ビタミン
ヨーグルトには、さまざまなビタミンが含まれています。そしてビタミンには、他の栄養成分の働きをサポートする役割があります。
そのため、健康を維持しつつダイエットを行うためには、ビタミンを忘れずに補うことが大切です。
ヨーグルトに含まれる主な菌とその働き
ヨーグルトに含まれている菌には、さまざまなものがあります。
そのため、こちらの項目では「ヨーグルトに存在する菌がもつそれぞれの特徴と働き」について述べます。
乳酸菌
乳酸菌は「善玉菌(体に良い働きをする菌)」の一種です。乳酸菌は、牛乳などの乳製品のほか、納豆や漬け物などの発酵食品に存在します。また、私たち人間や動物の腸内にも、乳酸菌が生息しています。
乳酸菌は、腸の中で糖質などの成分を分解し、「乳酸」という成分を作り出す働きをします。乳酸の作用により、腸内は酸性に傾きます。そして腸内の悪玉菌(悪い働きをする菌)は、酸性の環境では増えにくくなります。その結果、腸内環境を正常化させることができます。
ビフィズス菌
ビフィズス菌も乳酸菌と同様に、私たち人間の体の中に存在しています。
ビフィズス菌にも、腸内で乳酸を作る働きがあります。さらにビフィズス菌には、そのほかにも「酢酸(さくさん)」という成分を作り出す働きがあります。
酢酸は高い殺菌力を持っており、これによって悪玉菌をさらに増えにくくすることができます。
LG21乳酸菌
LG21乳酸菌には、胃の中で悪い働きをする「ピロリ菌」を減少させる働きがあります。これによって、ピロリ菌による病気を予防することができます。
ガセリ菌
ガセリ菌は乳酸菌の一種であり、私たち人間の腸内に多く生息しています。
ガセリ菌も、悪玉菌の増殖や働きを防ぐ効果があります。そのため、ガセリ菌も腸内環境を整えるのに有効な菌です。
ヨーグルトダイエットの効果とは
ヨーグルトダイエットを行った場合、以下のような効果を得ることができます。
体脂肪を減らしやすい体になる
日常的に食べ過ぎや偏った食生活を送っていると、その分だけ腸内環境が悪化してしまいます。その結果、腸が正常に働きにくくなり、余分な栄養が脂肪として蓄積されやすくなります。
ヨーグルトダイエットを行うことで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの善玉菌を体内に摂りいれることができます。これにより、腸内環境が整えられ、腸の機能がより活性化されるようになります。
その結果、腸の中にある食べたものがスムーズに排出されやすくなり、余分な栄養の吸収を抑えられるようになります。このことで、体脂肪の蓄積が抑えられ、痩せやすい体を作ることにつながります。
便秘を解消できる
既に述べた通り、ヨーグルトには乳酸菌が存在しています。そして乳酸菌には、乳酸を作る作用があります。乳酸には、「大腸をより活発に運動させて、排便をよりスムーズにさせる効果」があります。
そのため、ヨーグルトダイエットを行うことで、便秘を解消できるようになります。
病気を起こしにくくなる
私たち人間がもつ細胞の1種として、「免疫細胞(めんえきさいぼう)」というものがあります。免疫細胞には、病気を招く細菌などから体を守る役割があります。
免疫細胞の多くは、腸に存在しています。そして、ヨーグルトに含まれている乳酸菌には、免疫細胞の働きを高める作用もあります。
そのため、ヨーグルトダイエットを行い、普段からヨーグルトを食べるようにすることで、病気を起こしにくい体を作れるようになります。
骨を丈夫にできる
既に述べた通り、ヨーグルトにはカルシウムが含まれています。カルシウムは骨の材料となる成分であり、カルシウムを補うことで骨を丈夫にすることができます。
安眠しやすくなる
ヨーグルトには、「メラトニン」と呼ばれる成分が少量含まれています。メラトニンは、リラックスに効果がある成分です。
そのため、ヨーグルトを食べることにより、以前よりも安眠しやすくなることが期待できます。
ヨーグルトダイエットの基本的なやり方とそのポイント
ヨーグルトダイエットに取り組む場合、以下のようなポイントに従って行うようにします。
ヨーグルトを食べる量について
ヨーグルトを食べる際の目安として、「1日あたり200グラム以上を食べること」が挙げられます。このくらい多めに摂らないと、ヨーグルトによる腸内環境改善の効果は得られにくいです。
ただ、ヨーグルトにもほかの食べ物と同じようにカロリーがあります。そのため、ヨーグルトダイエットを行う場合、ヨーグルトを食べる分だけ食事で摂るカロリーを減らすことが重要です。
例えば、「ヨーグルトを食べる一方で、ご飯の量を半分以下にする」といった対処法を実践することが大切です。これにより、ヨーグルトダイエットにおけるカロリーの摂りすぎを避けられ、体をより痩せやすくすることができます。
ヨーグルトを食べる時間帯(タイミング)について
ヨーグルトダイエットを行う際には、夕食を終えてから午後10時までの間に食べるようにします。
私たち人間の腸は、午後10時〜午前2時までの間でより活発に働く性質があります。そして、この時間帯でヨーグルトを食べることで、午後10時以降での腸の活動をより高められるようになります。
これにより、腸内環境をより改善しやすくなり、このことが健康とダイエットに役立ちます
ヨーグルトダイエットにおすすめのヨーグルトとは
ヨーグルトには、さまざまなタイプが存在します。そしてヨーグルトダイエットを行う場合、できるだけダイエットに適したものを選ぶことが大切です。
そこでこちらの項目では、「ヨーグルトの主な種類」と「ヨーグルトダイエットにおすすめのヨーグルト」について、それぞれ紹介します。
無糖ヨーグルト
無糖ヨーグルトは、その名の通り「砂糖などで味付けされていないタイプのヨーグルト」です。そして、砂糖などで甘みを加えていないため、その分だけカロリーが控えめになっています。
そのため、ヨーグルトダイエットを行う場合には、無糖ヨーグルトを選んで取り組むのが良いといえます。
加糖ヨーグルト
加糖ヨーグルトは、その名の通り「砂糖などで味付けされたタイプのヨーグルト」です。当然ながら、加糖ヨーグルトではヨーグルト本来のカロリーに甘味料のカロリーがプラスされています。そのため、加糖ヨーグルトは無糖ヨーグルトよりもカロリーが高い傾向にあります。
このことから、ヨーグルトダイエットを行う場合、加糖ヨーグルトを使って取り組むのはあまりおすすめできません。
甘みがあるヨーグルトでダイエットしたいときの対処法
ただ、人によっては「味が付いたヨーグルトでなければ、食べ続けるのがつらい」という方もいます。その場合には、ヨーグルトダイエットにオリゴ糖を摂りいれるのが有効です。
オリゴ糖は糖質の一種であり、甘みをもっています。さらに、私たちの体内にて、コレステロール値を引き下げる作用があります。
そのため、甘みがあるヨーグルトでヨーグルトダイエットに取り組みたい場合、「オリゴ糖」が入った加糖ヨーグルトか、無糖ヨーグルトにオリゴ糖を加えて食べるようにしてみてください。
ヨーグルトダイエットを行う場合の注意点
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ヨーグルトダイエットに取り組む場合、以下のようなポイントに注意することが大切です。そうすることで、ヨーグルトダイエットを行うときに、より痩せやすくすることができます。
ヨーグルトのカロリーを考慮して食事を摂る
先述の通り、ヨーグルトによって腸内環境を正常化させるためには、1日あたり200グラム以上のヨーグルトを食べることが推奨されます。そして、ヨーグルトに含まれるカロリーは、決して低くはありません。
そのため、ヨーグルトを食べることに意識が向きすぎて、食事で摂るカロリーのことを考えていなかった場合、カロリーの摂りすぎで痩せにくくなる恐れがあります。
このことから、ヨーグルトダイエットを行う際には、ヨーグルトのカロリーを考慮し、食事で摂るカロリーの量を調整するようにしましょう。
具体的な数値としては、成人男性の場合で1600〜2000キロカロリー、成人女性の場合で1200〜1600キロカロリー以内に抑えるようにすることが大切です。
食べ過ぎを起こさないようにする
ヨーグルトダイエット中にヨーグルトを規則正しく食べていたとしても、食べ過ぎを起こしていたら痩せるのが難しくなります。
この場合、ヨーグルトによる腸内環境改善の効果が弱まってしまい、ただ単に余分なカロリーを摂るだけになる恐れがあります。
そうならないためにも、ヨーグルトダイエットを行っているときは、食べ過ぎを起こさないように注意しましょう。そうすることで、ヨーグルトによる腸内環境改善の効果が発揮されやすくなります。その結果、体をより健康的で痩せやすい状態に近づけるようになります。
このように、ヨーグルトダイエットを行うことで、腸内環境を正常化させることができます。その結果、体を痩せやすい方向に向かわせられるだけでなく、病気を起こしにくくしたり骨を丈夫にしたりすることができます。