夜トマトダイエットで簡単に痩せる方法とその効果
多くの人に食べられている野菜の1つに、「トマト」があります。そして、このトマトを活用したダイエット法の1つとして、「夜トマトダイエット」が挙げられます。
夜トマトダイエットの方法は簡単であり、誰でも手軽に実践することができます。しかし、正しい方法で行わなければ、トマトのダイエット効果を活かして痩せていくことが難しくなります。
そこで今回は、「夜トマトダイエットで簡単に痩せる方法とその効果」とそれに関係する内容について、それぞれ解説していきます。
夜トマトダイエットとはどのようなダイエット法か
夜トマトダイエットとは、「普段の夕食にトマトを摂り入れて健康的に痩せることを目指すダイエット法」です。
それでは、なぜ夜にトマトを食べるようにすると、健康やダイエットに良いのでしょうか。
夜にトマトを食べることの有効性
「夜にトマトを食べるのが良い」理由には、普段の「睡眠」が関係しています。
私たち人間が眠っているとき、体内では「成長ホルモン」という化学物質が分泌されます。成長ホルモンには、「体にある細胞の新陳代謝(古いものが新しいものに置き換わること)を活発にする作用」があります。
新陳代謝が活発に起こることで、体の機能をより活性化できるようになります。これにより、普段から消費するエネルギー量が増え、痩せやすい体に変わっていくことができます。
トマトは、ビタミンやミネラルなどの体に必要な栄養を多く含んでいます。例えば、ビタミンは「体内に摂り入れた栄養が作用するための手助けをする働き」をもっています。またミネラルには、「体の機能を調整する働き」があります
夕食でトマトを食べ、上記のような「体のために欠かせない栄養」を補っておくと、睡眠中に成長ホルモンが分泌されやすくなります。これによって、新陳代謝が活発になり、痩せやすい体を作っていくことができます。
夜トマトダイエットの効果とは
夜トマトダイエットに取り組むことによって、以下のような効果が得られます。
余分な脂肪を燃焼できる
トマトには、「リコピン」という成分が含まれています。リコピンには、「血液の流れを良くし、体内の脂肪などをエネルギーなどに利用しやすくする働き」があります。これによって、体についた脂肪を燃焼させることができます。
そのため、トマトを食べて行う夜トマトダイエットに取り組むことで、余分な脂肪を燃やして痩せていけるようになります。
食欲を無理なく抑えられる
トマトには、「食物繊維」という成分も含まれています。食物繊維には、「胃の中でふくらんで、満腹感を覚えやすくする作用」があります。
そのため、夜トマトダイエットを行うことで、食欲を自然に抑えられるようになります。これによって、普段の食生活において、食べ過ぎを起こしにくくすることができます。
便秘の予防と改善ができる
便秘が起こっているとき、腸内に食べたものなどが多く存在しています。この場合、腸内で糖質などの栄養を吸収しやすくなります。
吸収した糖質が体内で利用されずに余った場合、余分な脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、便秘を解消することは、より痩せやすい体を作るためにも大切です。
トマトに含まれる食物繊維には、「腸の運動を活性化させる」「便の量を増やして排便を促す」などの働きがあります。これにより、便通を良くすることができ、便秘の予防と解消をすることができます
冷え性を解消できる
冷え性とは、「体は温まっていても、手先や足先などが冷たくなっている状態」を指します。そして、冷え性の原因となるものの1つとして、「血液の流れが悪いこと」が挙げられます。
血液の流れが正常であれば、血流によって体内の熱が体全体に送られます。一方、血液の流れが悪くなっている場合、体内の熱が手先や足先に送られにくくなります。これによって冷え性が起こり、手先や足先が冷たくなる恐れがあります。
既に述べた通り、トマトに含まれるリコピンによって、血液の流れを良くすることができます。これによって血流が改善されることで、体内の熱が手先や足先まで送られやすくなります。その結果、手先や足先での冷え性を解消していくことができます。
肌の状態が良くなる
トマトには、「ビタミンC」という成分が含まれています。ビタミンCには、「肌荒れを防止する」「肌のしわやシミを予防する」といった作用があります。
そのため、トマトを食べて行う夜トマトダイエットを実践することで、肌の状態を良くしていくことができます。
夜トマトダイエットの方法とは
夜トマトダイエットに取り組む場合、以下のような方法で行うようにします。
夕食でトマトを食べるようにする
夜トマトダイエットでは、その名の通り「夕食で欠かさずにトマトを食べる」ようにします。そして、トマトの摂り方については、特に決まりがありません。
そのため、夜トマトダイエットを行う場合、自分にとってやりやすい方法で、夕食時にトマトを摂るようにすれば良いです。
例えば、生のトマトを水洗いして食べても構いませんし、トマトジュースを飲んでも問題ありません。また、ミートソースやケチャップでトマトの栄養を摂っても良いです。
トマトの加工品を摂るときに気を付けるべきこと
ただ、トマトジュースなどの加工品の場合、商品によっては塩分が多く含まれていることがあります。塩分を摂りすぎていると、それによってむくみが起こる恐れがあります。
むくみとは、「塩分の摂りすぎなどが原因となり、手足などに余分な水分が溜まった状態」を指します。そしてむくみが起こっている場所は、水分が蓄積されている分だけ太くなってしまいます。
そのため、ミートソースなどの加工品でトマトを摂る場合には、食品表示で塩分の量をチェックするようにしましょう。
そうしたうえで、含まれている塩分の量が少ない加工品を選び、塩分の摂取を抑えながら夜トマトダイエットに取り組むようにしてみてください。
トマトを食べる量はどのくらいが良いか
夜トマトダイエットでは、「1日あたり15ミリグラムのリコピン」が摂れるようにトマトを食べる」ようにします。そうすることで、リコピンがもつダイエット効果により、健康的に痩せていけるようになります。
15ミリグラムのリコピンをトマトやトマトの加工品で摂る場合、それぞれ以下のような分量で摂り入れるようにします。
- トマト : 2個(500グラム)
- ミニトマト : 17個(250グラム)
- トマトジュース : 缶1本と少々(200グラム)
- ホールトマト : 缶1本と少々(170グラム)
- トマトケチャップ : 大さじ4杯と少々(80グラム)
- トマトピューレ : 大さじ4杯と少々(60グラム)
これらの分量を目安にして、トマトやその加工品を摂り入れることで、1日に必要なリコピンを摂り入れることができます。
夜トマトダイエットにおける注意点
夜トマトダイエットを実践する場合、以下のようなことに注意するようにしましょう。そうすることで、健康的に夜トマトダイエットを進められ、痩せやすい体を作れるようになります。
普段の食事内容に注意する
夕食でトマトを忘れずに食べ続けていても、栄養バランスが悪い食事を摂っていると痩せにくくなります。そして場合によっては、健康を損ねて病気を起こす恐れもあります。
そのため、夜トマトダイエットに取り組む際には、普段の食事での栄養バランスを良くすることが大切です。具体的な方法としては、「野菜・海草・キノコ・豆・魚・肉・卵などのさまざまな食材を摂る」「ダイエットサプリメントを使って、栄養面を補助してもらう」といったものが挙げられます。
これらの方法を取ることで、健康を保ちながら夜トマトダイエットをスムーズに進められるようになります。
ドカ食いを起こさないように注意する
夜トマトダイエットに取り組む際、日頃からドカ食いをしないように気を付けましょう。なぜなら、夕食で適量のトマトを食べていても、ドカ食いで摂取カロリーが多すぎていては痩せられないからです。
そのため、夜トマトダイエットを実践する場合、過度に食べ過ぎるのは避けるようにしましょう。これによって、トマトに含まれる栄養成分を有効活用し、健康を保ちながら痩せられるようになります。
このように、夜トマトダイエットは簡単であり、夕食時に決まった量のトマトを食べるようにすれば良いです。
そして、栄養バランスとドカ食いに気を付けつつ、夜トマトダイエットを継続することで、健康を高めつつ細い体に近づけるようになります。